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  • 執筆者の写真アンポンタン

ゴルフをすると心筋梗塞が予防できる!?

更新日:2018年2月27日

 ゴルフというと「紳士のスポーツ」「お金がかかる」「若い人はあんまりやらない」といったイメージをお持ちではないでしょうか?しかし、日本人って結構ゴルフがお好きなようです。実は日本のゴルフ人口はアメリカに次いで世界で2番目に多いのです(図1)。日本のゴルフ人口は約1000万人といわれますが、そのうちアマチュアの中で約6割が60歳以上の高齢者といわれます。しかし、ゴルフをされている高齢者の方は比較的元気なイメージがあります。ゴルフは本当に健康によいのでしょうか?


  

      (図1 出典:https://www.mamejiten.com/golf/diary/G/119.html)


ゴルフはいい運動になるの?

ゴルフといっても練習場でのスイングのみの運動は瞬発的な運動になります。実際のラウンドでは、傾斜のあるところを歩く機会が多く、持久的な運動が中心といえます。この持久的な運動は有酸素運動といって健康にはとてもよい運動になります。簡潔に説明すると「じんわり汗をかき、息が上がらず、会話しながらできるくらいの運動」です。この有酸素運動は、60歳以上の高齢者になると増えてくる”動脈硬化”という病気を予防、改善させてくれる効果を持ちます。この”動脈硬化”は心筋梗塞大動脈解離などの命に関わる病気や後遺症を残してしまう脳梗塞などの病気の直接的な要因の一つといわれています。つまり、この動脈硬化を予防、改善できれば、先ほどあげたような”恐ろしい病気”にならなくてもすむかもしれません。では、ゴルフがどの程度”動脈硬化”の予防につながるのでしょうか?


          (図2 出典:日本パトリックゴルフ協会 2010年)

ゴルフのラウンド回数が多いほど健康になれる!!

 図2は、60歳以上の高齢者の方を対象に下の3つのグループに分けて総コレステロールとLDLコレステロールの値を比べてみた、という研究の結果です。

①ゴルフのプレイ習慣のないグループ:15名NG

②ゴルフラウンドを3回/月までのグループ:26名MG

③ゴルフラウンドを4回/月以上のグループ:35名HG

この結果からいえるのは、ゴルフのプレイ習慣のない人に比べて、月4回以上ゴルフラウンドする人は、統計学的に有意に総コレステロール、LDLコレステロールが低下しています。この総コレステロール、LDLコレステロールが高かったり、HDLコレステロールが低かったりすることを”脂質異常症”といいます。この脂質異常症は動脈硬化を引き起こす要因となるため、ゴルフをしてこれらが低下するということは、「ゴルフをすると心筋梗塞などの病気の要因となる”動脈硬化”を改善する可能性がある」といえます。ゴルフを楽しんで、そのついでにからだが健康になるというのはうれしい限りですね‼

 しかし、夏場のゴルフは脱水、冬場のゴルフは寒暖の差に注意しましょう!そのような状況は心筋梗塞を発症する要因となりえます。あとは、安くなってきたとはいえ、まだまだお金のかかるスポーツであることは間違いありません・・・。



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